beijing architecture

●IKEA化する中国中流階級家庭

たぶんさ、ある程度の家庭ならば、一つぐらいは必ずIKEA製品があるはずだ！
うん絶対！

だって、その辺の高級百貨店の家具売り場はやっぱ高級だし。
その辺の小規模店舗集合体の百貨店は、品質がやっぱり信用できないし、値段がよくわからない。
で、とても値段が手軽で、ものすごく品質が高いと感じられる商品配列やブランドによって、ある程度の家庭の北京市民は皆、IKEAに足を運んでいるはずだ！
うん絶対。

で、新しく家を買ったり借りたりして新生活が始まる家庭は、IKEA家具やIKEAキッチン用品を買い揃えているはず。
うん絶対！

だって、家具の百貨店は休日はまぁそこそこ客が入っているけど、平日は販売員の方が多いくらいだもん。それに比べてIKEAは平日でも人がいっぱい。
休日なんて行く気になれないもんな。
なんかわかったんだ。自分が部屋の家具とか生活用品を買い揃えるときになって。。。
以前、留学中IKEAに行って感じたのは、ここに来る北京市民は、商品広告にある笑顔の外国人による家庭円満な雰囲気に、変な幻想を抱き、変な夢をおいかけている！って勝手に思っていた。
でも違う、ここは北京市民の夢を叶えるところだったんだ。
以前の一歩外に出たら監獄のような家に住んで、あんまりきれいでない社宅生活暮らしが長かった北京市民は、ここ数年で、外国のホームドラマに出てくるような家を、ここIKEAで叶えている・・・。

IKEAのイメージ戦略はとってもうまい！！！

でも実際IKEAの品質はそんなにいいとは思わないし、デザインはそこそこでも決して無条件にいいとは思わない。まぁこれならいいかっていう選択をする。。うん、とても普通な感じなんだな。まぁだから庶民受けするのかもしれんが。
でも、こうなんだ、日本での製品や高級製品をある程度知っている人間としては、IKEA製品に価値観の基準を持つのではなく、IKEA製品で固められた部屋が安ぽっく、デザインが野暮ったく感じられるような感覚を保ち、高いレベルのデザイン感覚を持つべきなのかも、と思ったりする。