2004年11月13日

●独立心旺盛な中国人

知り合いの社会人の中国人はいずれも独立をしたか、独立を考えている人たちばかりだ。
今日、協力先の会社の社員とMessenjerでやりとりしていたのだが、いつ独立しようか悩んでいる。
日本からの仕事の話で、友達を紹介してもらったのだが、結局その友達が仕事するわけではなく、その社員が独立して仕事を請けおおうとしている。
現在協力している会社の社長に申し訳なさを感じつつも、これが中国の現実でビジネスとして冷静に付き合っていかなければならない。

しかし、どうしてこう独立心旺盛なのか?
おそらく、給与体系が影響を与えているのではないかと考えられる。中国では働いたら働いた分だけ給与が支払われるシステムが普通であり、給与の格差がとても大きい。一方で、経営者の取り分もこれまた大きいのである。
例えば、現在我々が北京でしている仕事は、物件当たりの単価の40%が経営者の取り分として持っていかれ、残りが仕事をこなした個人へ支払われている。
誰もが想像するに、会社を通さずに個人で仕事を請け負えば、仕事を与える我々も、仕事をする個人も、価格的に双方のメリットがあるわけだ。

さらに人件費は極端に低い。
たとえ1ヶ月一人1万元の売り上げがあっても1500元/月で働く地方出身労働者がうじゃうじゃいる。700元/月の求人広告もよく目にする。
金持ちの経営者と安働きの労働者。この階層差が日本以上に明確である。
安働きの労働者だったのが、フリーランスになったり経営者になることで、明からに今まで以上の収入になる。

これだとちょっと賢い人はすぐに独立したいと思うだろう。
しかし、経済が上り調子である今だからこそ可能なこと。これが停滞し仕事の絶対量が減り始めたら、厳しい社会が待っている。中国人はそれを見据えて展開を考えていかなければならないと思う。

Posted by tkm at 2004年11月13日 16:05
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