2004年12月06日
●白領と藍領
協力会社の社員と数ヶ月やりとりしてきて、パソコン操作に対する不思議さに気がつきました。
彼女は、3Dモデリングのベテラン。ショートカットキーを多用しながらものすごいスピードで制作をしていき、どんな形態のオブジェクトもおそらく最短の操作で仕上げていきます。
そして先日、その彼女と打ち合わせを便利にするために、messengerを使ってやりとりしようと提案しました。ところがなんと、その彼女はタイピングがものすごく遅いことがわかりました。正確なピンインがよくわからないらしく、中国語の入力によく戸惑っており、さらにインターネットはほとんど利用しないとのこと。
これには困惑してしまいました。
日本で普通一般的に想像するには、パソコンの操作がある程度でき、インターネットも利用しまくり、タイピングが早く、パソコンのシステムや組み立てなどにも明るい。そんな人が3Dモデリングを始め、クリエィテイブな仕事をしているのではないでしょうか。
そんなイメージを抱いていたのですが、大きく裏切られました。
ここ中国では、こうしたパソコンに全然詳しくないし、ネットも知らないし、タイピングも早くない、、、そんな人が3Dモデリングの操作だけの技術を習得し、ただそれだけができる人材として仕事をしている。
さらに驚いたのが、利用しているソフトは英語版。彼女はまったく英語を知らない。wallやwindowぐらいは名前をつけてほしいのですが、それすらできないのです。
英語版のソフトを、英語も知らずにただの記号として場所を記憶し、ものすごいスピードでソフトを操っています。
ここ中国では、そのような人材は藍領(ブルーカラー)として存在し、白領(ホワイトカラー)が彼らを使い、経済活動が続けられています。
その差の違いをこうした身近なところで改めて気づかされました。
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中国の仕事ネタ,興味深いですね.まとめたら本に出来るよ.
最近文章が敬体になったけど,どっかでリポート出してるの?
肉体労働的なパソコン作業ってちょっと面白いね.ミシンの様にCADを使うとでもいうべきか.
それだけパソコンが道具化されているってことなのかなぁ
コメントありがとうございます。
内容が内容だけに、読まれた方に不快感をなるべく与えないようにしたいなと思い、敬体で記すようにしました。
今後レンタルサイトを引越しするつもりなので、引越し後、あちこちこのサイトをアピールしようと思っています。そした今以上に不特定多数の人が見るので、表現に気をつけるようにしています。
パソコンが道具化しているというより、パソコンが専業化している感じをうけます。
本来いろいろ使えるパソコンだけど、一目的だけに特化していて、それを操る人もその目的だけに特化している。そんな感じでしょうか?
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