2005年06月24日

●自国政府の非を普通に認める中国人に初めて出会う?

たまたま知り合った清華大学のドクターの学生とご飯を食べました。
日本人でそれも専門(建築)が同じだと知って、とても興味を持たれたらしくいろんな話をしていました。日本と中国の建築のことや環境のこと、日本料理のことから女のことまで、それも食後双方とも仕事があるためたった一杯だけで。

いろいろ話をしていて、突然、、、
「日本人はどのくらいの人が中国を嫌いなんだろうか?」などと質問されてしまいました。具体的な数字が挙げられなかったけれど、中国に好感を持っているとする割合が以前は半分以上だったけれど、アジアカップサッカーを機に急激に下降していること、そして先日の反日デモで大きく報道されてしまったためさらに下降しているだろうということを話した。
彼はちょっと考え込み、「ここ数年で両国間の矛盾がどんどん大きくなっている。日本もおかしなところがあるけれど、中国政府もおかしなとろがあるからな~」と、、、。

ちょっとびっくりしました。

自国の非を普通に挙げる中国人に初めて出会ったような気がします。通常の中国で報道される情報だけでは、中国に非があるなんて一切報道されることはありません。それを普通に雑談のなかで非を認めている彼はかなりいろんなことを知っていそうでした。

中国は情報統制がされているとはいえ、それは中国語の世界だけのような気がします。これだけネットが発達した社会で、英語や日本語を読むことができれば、簡単に中国で普通には流れない情報を得ることができます。そのためちょっと能動的にそうした物事を見ようと思えばすぐにいくらでもいろいろなことを知ることができるようになっています。

時の権力者や時代に流されないためにも方々の角度から情報を得られるようにしなければと彼を見て改めて感じました。

Posted by tkm at 2005年06月24日 23:52
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