2005年12月24日

●天皇陛下会見に中国反発?それとも・・・同調?

昨日いつものように朝8時半にSKYPEで日本側の同僚たちの出勤を待っても誰も来ない。ネットのニュース見出しで「天皇陛下72歳の誕生日」って見たのに、それでも祝日だと気がつかない。産経NETVIEWの一面トップに日の丸と天皇誕生日と記されているのを見てやっと祝日だと気がつきました。

「天皇陛下72歳の誕生日=天皇誕生日」という等式が結びつかず、「天皇誕生日=祝日」という記号で頭にインプットされているんですね。
別に天皇に特別な感情があるわけでもなく、単なる祝日で休みという意識しかない。非国民なのか、ただのバカなのか、、、。


さて、前日22日に天皇陛下が会見され、その全文がネットで見られます。
これを見て少々ドキッとしました。
天皇陛下の誕生日会見全文
 日本は、昭和の初めから昭和20年の終戦までほとんど平和な時がありませんでした。この過去の歴史をその後の時代とともに、正しく理解しようと努めることは日本人自身にとって、また、日本人が世界の人々と交わっていくうえにも、極めて大切なことと思います。戦後60年にあたって、過去の様々な事実が取り上げられ、人々に知られるようになりました。今後とも多くの人々の努力により、過去の事実についての知識が正しく継承され、将来に生かされることを願っています。

この言葉の前にサイパン島訪問のことを話されており、これを見た瞬間、天皇陛下大丈夫か?って、けっして間違ったことを言っているわけではなくて、でもここ数年の保守化の進む日本を肯定的に捉える発言だと思うからです。そうした天皇の姿勢に中国が反発してくるのではないかと・・・
ここ数年、中国韓国の圧力の高まりや北朝鮮問題、韓流の反動で嫌韓流が少しづつ広まるにつれ、明治維新から終戦までを、ただ恥ずべきで悪い歴史だからアジア周辺国には悪いことをしてきたとばかり思っていた人が大多数であったのに、その日本人の中から、そうした歴史の中に、善も悪も含めて肯定的に見る人が増え、中国韓国と日本との間の軋轢の本質を正確に捉えようとする人が増えていると思います。その結果、自国のことを棚にあげてただ歴史問題を批判ばかりする中国韓国に対し、否定的に見る人が増え、中国が言う右翼内閣を今の日本人は許容してしまっているのでしょう。

そういう意味で、天皇陛下のお言葉があったのだと思います。話の流れからして、靖国神社を参拝する小泉首相が歴史を正しく理解してないと拒否感を持っているようにはとても受け取れません。


さて、この会見、中国ではどう報道されているのでしょうか?
いろいろ探したところ、新京报で見つけました。
日本天皇促国人了解历史
http://news.thebeijingnews.com/0099/2005/1224/011@150324.htm
この記事の最後に相关新闻として、「小泉明年不设战殁者追悼设施(小泉は来年戦没者追悼施設を作らない)」という記事があります。おそらく意図的に連続して読ませ、印象操作をしようとしているのでしょう。
天皇陛下が歴史を正確に理解することはとても大事なことだよと言っているけど、小泉首相や安部官房長官は、歴史を正確に理解してない悪い奴だ。
ってところでしょうか。

中国の報道を見てて思いますが、ひたすら小泉首相を安部官房長官、麻生外務大臣を悪者に祭り上げようとしていますが、、、少なくともそれは正確ではないと思います。

なんだか長々と書いてしまいましたが、そうした日本の変化と中国の対応の変化が、ほんと近い将来いい時代がやって来るように思えてなりません。

Posted by tkm at 2005年12月24日 11:08
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