2006年08月29日

●自己管理能力

まぁ一部の人ですけど、業務上必要なのに、日中ケイタイがつながらない。電話で連絡くれと言われていたから電話したのに、つながらない。つながらないからメッセージを残す。

夜、ようやく返事が来る。

ケイタイの電気が切れて、連絡が取れなかった模様。充電したから、もう大丈夫だと、、、。

こういうことはある特定の人に限って頻繁に起きている。
ケイタイの電池切れは、自己管理できてない証拠のひとつでしょうか。

こういう人たちと付き合わい、もしくは指導していかなければならないのは苦痛です。

Posted by tkm at 12:24 | Comments [0] | Trackbacks [6]

2006年08月25日

●ゆで卵(国家大剧院)の中に入ってきました。

先日土曜日、知り合いのツテで国家大劇場(天安門広場西側に建設中の巨大な卵)の施工現場へ見学に行きました。

まずはデータ
 The National Grand Theater / 国家大剧院
 設計者 Paul Andrew/保罗·安德鲁
 コンサートホール、オペラハウス、伝統芸能演芸場
 総座席数 6000席弱
 総面積 約14万9500平方メートル
 投資額 約27億元
 1998年国際指名コンペにより、ポール・アンドリュー案を選出
 その特異な形状のため二度の大きな設計変更を繰り返し、竣工予定も二度三度延期され、来年2007年竣工予定。

歴史的にも地理的にも重要な人民大会堂西側、長安街に面し、UFOのごとく鎮座する楕円形の建築、周囲に水を張りその水面下からアプローチしていきます。水に浮かび楕円形の球体であるため、北京市民は批判(愛着?)を込めて「水煮蛋(ゆで卵)」と揶揄しているよう。(ちなみにオリンピックメインスタジアムは「鳥巣」)

外から見るゆで卵は、周りにスケールの大きな空間や建築があるためか、さほどその大きさを(個人的には)感じません。しかし、その内部空間は、外観で想像する以上に広く高く巨大な空間になっています。そしてその卵を形成する膨大なスチールは、ものすごい重量感を感じます。これだけのスチールの構造物は建設費用がかさみ日本ではなかなか作れないのでは。ポールアンドリューの構造フレームは、シャルルドゴール空港に見られるようにとても繊細なイメージがありましたが、ここではなぜか繊細というより大胆になっています。内壁に木板を張れば印象ががらっと変わると思いますが。
最頂部には換気口(?)を兼ねた採光窓があり、そこからもれ落ちる日の光が工事中の埃に反射し、光線として浮かびあがっていました。




内部を歩き回る過程で、なんでもないような場で足を止めついついカメラを向けてしまう。ボリュームとボリュームによる適度な緊張感があちらこちらに見られ、きれいな空間が構成させれていると感じます。今後内装材が張り巡らされるとまた違った感じに見えてくることでしょう。

外観を覆うこのアルミ素材、はるばる長野県上田市からやってきたらしい。
三菱化学産資の「アルポリック/fr-TCM」という素材。ポールアンドリューのアイディアにより生まれた素材とのこと。
詳しくはこちらhttp://www.mitsubishi.or.jp/jp/series/monthly/monthly13.html

竣工後、周囲の環境にどのようなアクションを与え新たなアクティビティが生まれるか?こうした公共物において、人々が無目的にふらっと立ち寄り佇みはじめ、新たな質の変化がうまれていく。・・・というのはここ北京であまり期待できるとは思えません。おそらく保安による警備が厳重になされ、基本的に外と隔絶されたオブジェとして存在するのではないかと懸念します。

メモ
彭培根:我们为什么强烈反对国家大剧院方案

Posted by tkm at 13:35 | Comments [2] | Trackbacks [26]

2006年08月15日

●青島2泊4日の癒し

どこへ行こうか迷った挙句、前日に青島へ行くこと決定。青島に何があるかも知らず、とりあえず現地へ飛行機でひとっとび。
12日ちょうど青島国際ビール祭りオープニング、、、世界のビールを呑み比べる前に、毎度の食事で呑む青島ビールですでに酔っ払い、、、会場へは足を運ばす、、、。

結局、午前中から青島ビール博物館でビールを呑み、そのまま28階オーシャンビューの部屋でマッタリと過ごしました。
宿泊ホテルは、東海大酒店。第一海水浴場と第二海水浴場にはさまれ、海に突き出た小さな半島に建つ30数階建てのホテル。立地は抜群ですが、全体の景観を考えると首を傾げたくなる建築、、、そしてけっこうボロボロ感が否めない。もうちょっと頑張ればいいホテルなのに、、、。

今回はガツガツと建築を見に行ったり、観光地へ足を運んだりすることもせずに、青島ビールを呑み、カニと海老を飽きるまで食べ、ゆっくりと休みました。

青島の印象、、、
 人少な
 北京よりカラっとしてて過ごしやすい
 自転車見かけない
 タクシー少ない
 タクシー、客を選ぶ、何度も乗車拒否
 カニうま
 海老、北京紅橋海鮮市場より高いかも
 それでも、海老うま
 おもったほどきれいでない海水
 古い建築物がいい状態で残っている
 旧市街地はどこを歩いても目を引く近代建築ばかり
 道の名前が中国各地、青島だけで中国全土に行ける
 迎賓館や基督教会は、街の建築物を見終わった後に行くべし
 春か秋の涼しい季節に街を散策すべし
 庶民は青島ビールよりも捞山ビールがお好き

今回、行きは飛行機で、帰りは列車で帰る予定でしたが、、、案の上、北京行きの列車すべて空きは無し。月曜日なのに、内部の人間によってすべて裏にまわっている様子。道端でチケット売る黒票を手に入れようかと考えたけれども、青島駅隣のバスターミナルに、北京行きの高速バス発見。初めての長距離バスにチャレンジ。
二つ目のバスセンターで定員ちょうどの客を乗せいざ出発。30数席すべて寝台で脚も十分に伸ばせ、テレビつきでけっこう快適、、、と思ったのはつかの間、三度目の停車で次々と新たな客が乗り込む、、、
彼らおもむろに通路に横になり、すべての通路が客で埋まる。快適指数、限りなく0へ、、、。

定員ちょうどの客ならばとっても快適なのに、、、。
まぁ、それを差し引いても、列車よりもおもしろいかも。

帰ってきてニュースを見たら「日本首相小泉纯一郎再次参拜靖国神社」、、、15日であることに気が付く、、、

またまた祭りの始りか?

Posted by tkm at 13:03 | Comments [0] | Trackbacks [9]

2006年08月08日

●一年半ぶりの北京脱出!!

お盆休み中、旅に出よう。

正月に日本に帰国した以外は、ずっと北京から出ていない。

たまには違うところの空気を吸いに出かけたい。

12日早朝一時帰国する同僚を空港へ送りに行ったついでに、別の飛行機でどこか遠くへ、、、。

西か南か北か、、、。

できれば都会ではなく、観光名所でもなく、小さな町や村を歩きたい。

旅行にしようか旅にしようか、、、

Posted by tkm at 11:42 | Comments [3] | Trackbacks [2]

2006年08月01日

●もうかれこれ10年続くまちづくり活動 in 栃尾

後輩のnobirunruが提案内容に対する価値判断、判断基準に関してコメントしていて、鋭い視線を投げていたので、ちょっと受け止めてみよう。

おそらく造形大チームは、自己主張できるほどまとめきれてなく、場のコンテクストを読み取り、それが形にどう表現されたかしかプレゼンできなかったのでは。しかし結果的にそれが「好き」「嫌い」のイメージ以外で議論を喚起したということでしょう。他チームも中間発表の際にどこにプレゼンの比重を置くのか、ただそれだけのことだと思われます。そのあたりは学生が意図的に誘導することもできるのではないかと思います。

個人的には「この場において屋根の形状はこうであることが望ましい」というような「適している」という評価基準に対する見解の共有は却って思考の幅や選択の基準を狭めさせ、強いては創造の質を低下させる気がしてなりません。

この形態がどうしてこの場所に適しているのか、なぜこのような形態になったのか等、それらはあくまでもひとつの評価軸であって、それがすべてになっては危険です。それは優れた提案を封殺する可能性も少なからずあるからです。提案すべきは、モノだけではなくて質であるべきだと思います。その質の差異を的確にプレゼンし、それらが現実問題となる形態への評価とこは違ったひとつの大きな評価軸であるべきです。モノは現実の施工において少なからず変更されるのは必然で、提案に込められた質こそ魂であり、それを壊さない程度であるべきだと思います。

そうした意味で、見解がある程度共有され、形態がひとつに集約されていくことに若干否定的ではあり、また一方でそうした指標を明確に示し、選ぶ人の責任の重さを自覚させたりすることは、却って住民の参加意識を低下させる気がしてならず、まちづくりの本質部分を欠落させる可能性さえあります。

一方学生にとっては、自らの提案が選出され実現されればもちろんすばらしいですが、住民に理解され選ばれることがすべてだとは思えません。毎年、落選した提案の中に、より優れた建築提案が隠されていることは否めませんし、住民の人気を集め、実現したから優れた提案であるとは言えません。住民の意見に迎合する必要もなく、たとえ理解してもらえずとも、優れた建築的視点を持つ提案を行うことが、学生として建築を追究することの姿勢だと感じます。

ここ栃尾の活動では、日常である空間に、何かハッと気付かせる力があり、日常であった空間が違う空間へと転化し、新たな空間の質が生まれる可能性のあるモノが個人的には好きな提案です。

したがって、「状況から導かれる形態の輪郭らしきもの」だけでも足りなく、「(住民受けする)抽象的なコンセプト(モチーフ)」だけでも足りないでしょう。もっと一歩踏み出したところに学生自身は軸足を向けてほしく、住民の好き嫌いという基準ももちろん尊重しつつも、そうした言葉に迎合することのない学生の姿勢がよほど学生自身にとって重要のような気がします。

Posted by tkm at 15:37 | Comments [0] | Trackbacks [4]