2005年11月18日

●どこの街が一番お金をかせげるか?

協力先の社員たちの一昨日の話題はここから始まりました。
重慶で会社を興したある人の話から、各地域の経営者収入の話になり、重慶で8千元、上海で2万元、北京で1.2万元、そして最後に農村で800元など彼らが見聞きした数字が出ていました。
作業をしながら聞き耳を立てていたのですが、突然TKMに質問が来ました。
「日本では、都市と農村で、どのくらいの収入格差があるか?」

彼ら日本のことを知りたくいろいろなことを頻繁に質問してきます。

政府による政策で農業を保護してきたこと、都市と地方の均衡のある発展を目指してきたため、中国と違ってそんなに大きな格差が無いこと。収入もそんなに差が無いことを説明しました。
その後、中国は人口規模が大きく、農村の労働力で都市の人たちが潤っているから、差が拡がる一方だという話題になっていきました。それはいったいどうやって解決していくのか?と逆に質問をしてみましたが、まったく返答がありません。

以前、雲南旅行から北京へ戻り、清華大学のある先生から感想を求められ、その感想の一部に都市と地方の格差が話題になりました。その先生は「まず豊かになれる人から豊かになって、後の人はそのおこぼれをもらえればいい」と、いかにも政府見解そのままのことを話していました。TKMは、雲南で感じたことを示しつつそれだけでは、もう限界に来ているのではないかと、そして中国はもっと地方の権限を高めて連邦制にし、各地独自の憲法や法律で別々に統治したほうがその地域内での均衡ある発展や開発がやりやすいのではないかという話をしたことがあります。
そのとき、その先生は、声を荒げて否定したのを覚えています。「君の思想は~~~!!!」(いやいや思想じゃなくて、雲南旅行の感想なんだけど)もしそうしたら、また分裂になっていく。分裂を助長するようなことはありえないし、人民は誰も望まないと、、、。

折りしも、たまに目を通す邱永漢の「もしもしQさんQさんよ」で連邦制について触れていました。
スタートラインは違えども、同じようなことをこんな影響力のある人が話しているのに、驚きを感じつつ、共感しました。
翌日のもしもしQさんQさんよは、昨日に引き続き同じ話題ですが、正直全然共感できませんね。「世界に国境がなくなろうとしている時代」って、う~ん、、、。まぁそれはともかく、、、


連邦制みたいな地方自治の権限を大きくし、自治の範囲を1-2億人くらいで統治するのが一つの方法ではないかと、その社員たちに説明していたら、彼らは、けっこう納得していました。

・・・単純。

いずにしても、よく日本の話をしていて、彼らの日本像が無知から憧れに変わっているようです。もうちょっと日本の悪い部分や変な部分も機会を見て話してみようかな。

Posted by tkm at 2005年11月18日 13:50
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